飛鳥山3つの博物館

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飛鳥山碑

 飛鳥山の地は武蔵野台地の縁辺部にあたり、上野・道灌山に続く台地の北東端に位置します。享保5年(1720)、八代将軍徳川吉宗による鷹狩復活にとも ない、将軍の御膳所となる王子・金輪寺の周囲に桜270本が植樹されました。続く同6年(1721)には、吉宗の意向により、江戸の人々の遊園とするた め、飛鳥山全山に1000本の桜が植えられました。やがて、元文2年(1737)3月、土地も旗本領から王子権現の所領へと移され、飛鳥山は老若男女・貴 賤を問わず訪れることができる桜の名所として広く開放されました。

 そして同年閏11月、幕府の主導により、江戸城吹上にあった紀州の巨石を使った石碑が飛鳥山に建立されました。成島道筑(なるしまどうちく)による碑文 には、紀州・熊野につながる飛鳥山の由緒や桜植樹と所領替えの事績について刻まれており、紀州出身の将軍・吉宗の威徳を広く示す意味をもっていました。 (飛) *文章は、2008年4月24日の配付資料より

場所:
東京都北区王子、東京都北区西ヶ原、東京都北区滝野川