飛鳥山3つの博物館

飛鳥山3つの博物館は、3館連携して情報を発信していきます。

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飛鳥山とは

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四季折々-春「花見」

飛鳥山といえば桜の名所。これは、徳川吉宗が1270本もの桜を植え、庶民に開放したことに始まります。飛鳥山での花見は、飲酒、仮装、唄、踊りといったことが許されており、この日ばかりは身分の上下や貧富の差に関係なく、無礼講で楽しむことができました。それまで、花見は上野に限ると思っていたものが、元文の始め(1736年頃)には飛鳥山に気押されてしまったと書物に書かれる程に、その人気は高まりました。

現在、飛鳥山公園にはソメイヨシノを中心に約650本の桜が植えられています。山を染める満開のソメイヨシノはもちろんですが、オススメは王子駅から3つの博物館へ続く道沿いのカンザン、フクロクジュ、ウコンなど遅咲きの八重桜です。咲いてしばらくすると花の色が緑から赤に変化してくる珍しいギョイコウは紙の博物館付近にあります。ちなみに、ソメイヨシノは江戸末期に売り出された品種で、吉宗が植えた桜はヤマザクラです。

画像:「飛鳥山花見」勝川春潮/天明期(1781~88)/北区飛鳥山博物館所蔵

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