飛鳥山3つの博物館

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音無親水公園

「音無川」は石神井川の王子付近における異名です。その名は紀伊国の音無川になぞらえて付けられたと言われており、他に「王子川」「滝ノ川」などの異名 が知られています。石神井川は渓谷が深く、かつては深山幽谷の風情を醸し出していました。夏の滝浴みや秋の紅葉が知られる行楽の地である一方、その豊富な 水は流域の田畑を潤す農業用水として、また近代以降は工業用水として利用されました。王子では、現在の音無橋の少し上流にあった王子石堰(大堰)付近で用 水が分流されていました。  石神井川の水をめぐっては、水争いが絶えませんでしたが、明治初年、王子村の組頭役であった熊谷源左衛門は寂れていく王子村を憂い、用水や用地の調停に 奔走して抄紙会社をこの地に誘致しました。音無橋下には、後に村長となった熊谷の業績を記した「熊谷源左衛門君碑」が残されています。(飛) *文章は、2008年4月24日の配付資料より

場所:
東京都北区王子、東京都北区西ヶ原、東京都北区滝野川